いや。。ちょっと。。。というのが本音ですね。
手数王ことドラマーの菅沼孝三さんが大腸癌で62歳でお亡くなりになられました。
1年前に手術されて快方に向かっていると思っていたのですが。。突然の活動休止発表から1ヶ月。。
そんなに早く旅立たれるとは思っていもいませんでした。
私は何度かお話しさせて頂いたり、ドラムセミナーに参加したりした事がありまして。
Spin a letter目線での菅沼孝三さんの魅力を書いていきたいと思います。
教育者として素晴らしい功績
もうこれはすごいです。川口千里さんや娘さんのSATOKOさんはじめ業界内に多数の生徒さんが第一線で活動されているのが素晴らしい。そして第一線で活動されているドラマーから指導してもらえるという環境も当時としては珍しかったと思います。人柄もすごく優しい方ですが、時折出てくる厳しさが非常に印象的でした。
手数をおさえた手数王のプレイ!
私が一番好きなポイントがここです。特に歌バックの時の菅沼孝三さんのプレイ。大好きです。
印象に残っているのがgrooveの解釈。
「ハシリ、モタリなくテンポ通り叩くこと」
なるほどな!と。菅沼孝三さんの教えは全て数値化、具体化されていた事も大きかった。
歌伴奏のフィルインでもツボを押さえたフィルで音量バランスが素晴らしい。これはフィルだけではなく全体的にそのような印象です。そして音色が柔らかい。太鼓関連もそうなのですが特に私が大好きなのがシンバルの音色!おそらく叩く寸前でスティックをひねっているのでは?と思うのですが、うるさくなくて、かつしっかりとシンバルを聴かせる。。菅沼孝三さんの話題でシンバルの事を語られることがあまり無かったのですが、私はずっとその叩き方を習得したいと思っています。ポンタさんもシンバルに関してはひねりを入れる的な発言をされていたので、ひねりの度合いの違いではないかと推測しています。
歌もの伴奏の菅沼孝三さんは非常にニュートラルというイメージ。歌い手のカラーを引き出しフィルインで華を添える。。
ASKAさんの2019年に行われたツアーに菅沼孝三さん参加されていまして素晴らしいプレイを披露されています。
インスト系の時は最初から最後まで手数王ですが(笑)そのギャップがいいんですよね。
最後に
私が中学の時、覚えたドラマーの名前、チェッカーズの徳永善也さん、村上ポンタ秀一さん、そして手数王こと菅沼孝三さんでした。当時手数王の教則ビデオが出て全く意味がわからない(笑)逆にポンタさんもドラミングスピリッツという教則ビデオ出していたのですが、両極端な内容(笑)背伸びしたがりの中学高校の多感な時に影響を受けたドラマー3名。今書いて気が付いたのですが、皆さんお亡くなりになってる。。。(泣)
自分がそんな歳になってしまったのか。。と思うしかない今日この頃デス。。
菅沼孝三さん。お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。。
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