今回はスネアドラムのお話です。
私の所有スネア、アメリカのスリンガーランド社
ラジオキングと呼ばれるスネアをご紹介します。
名器と呼ばれるにふさわしいサウンド
スリンガーランド社といえばラジオキング!!と呼ばれるくらいとても有名なスネアで、1997年くらいだったと思うのですが、大切な知人から譲受けたスネアなのです。
ラジオキングの歴史は非常に古く1930年台に製造が開始されたとの事で(日本で1930年台というと昭和初期、、満州事変とかの頃。。)
名曲SING SING SINGを叩いたジーンクルーパーやTOTOのジェフポーカロなど色々なドラマーがラジオキングを使用していることでも有名です!
その後、1970年台にスリンガーランド社が一度なくなり権利だけ点々としたのち1994年にギブソン社に買収され(2021年現在はまた離れてます)このスネアはその1994年から1997までに製造されたのではないかと思われます。
このスネアはラジオキングの中でもスタンダートモデルということでフープが亜鉛ダイキャストとかなり重たいものがついてます。
シェルはメイプル単板!
大体のウッドシェルは何枚かの薄い板を張り合わせたプライウッド(合板)で作られているのですが
このラジオキングはメイプル1枚板をロール状に曲げて作ったスネアなのです。
そしてレインフォースメントと呼ばれる補強板をシェル内側のヘッドが当たるところに取り付けられています。
なので、保管が割と大変でして。。湿気、温度など気をつけて保管しています。
カバーリングもバリバリに割れているのですが、おそらく経年変化での含水率が変わったり、
保管状況の問題もあってこんなルックスになってしまってます。。ちなみにホワイトマリンパールぽく見えてますが本当は水色だったんです。。ある日ケースから出すと出すと見た事のないスネアが出てきた!とびっくりしたのですがよくみると。。変色していた。。そう言うこともあるんだと。。
サウンドは最高!!
そんな見た目のラジオキングなのですが、音はもう最高でして!
すごく柔らかい、温かみのあるサウンドを奏でてくれます!
深さも6インチ半ありますのでサウンドの深みもあるのですがこもらないで
しっかり抜けのいいサウンドからローピッチのダス!というサウンドまで守備範囲が広いです。
特にタン!と言うよくポップスで聴かれるスネアのサウンドが欲しい時はこのスネアを出して来ます。レコーディングの出番が多いと思います。
チューニングをいじるとすこしミシミシ言うので。。薄いシェルなので気をつけながらチューニングしたりしてます。
自分でビンテージにしていく!
やはりこの手のスネアの醍醐味?と言うのは自分で所有していってビンテージに仕上げていくと言うのをやっていきたいと思っています。
世間で1960年台製とかの古いビンテージドラムが高額で出たりしていますが、やはり自分の使い込んだ楽器をビンテージにして大事に使うことが楽器に対しての礼儀でもあると。。思っています。
このラジオキングも製造から25年くらいは経っていると思いますのでこれからも末長く大事に扱っていきたいと思います。
今後はフープを少し軽めの物にチェンジしてシェルとのマッチングを試していこうかなと思っています。
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