シンバルメーカーが本気で作った電子ドラム、ついに登場
1623年創業、400年以上の歴史を持つシンバルブランド「Zildjian(ジルジャン)」。
あらゆるドラマーが憧れるその名門が、ついに電子ドラム市場へ本格参入しました。
その名も「ALCHEM-E™(アルケミー・イー)」。
世界で初めて、シンバル再現を主軸に開発された電子ドラムが誕生したのです。
これは単なる「電子ドラムにジルジャンの名前がついた」製品ではありません。
ジルジャン自身が、400年の伝統を背負い、本気でシンバルに命を吹き込んだ電子ドラムなのです。
ALCHEM-E™の最大の特長は「シンバルのリアルさ」
ジルジャンが誇るシンバルの技術をそのまま注ぎ込んだ、ALCHEM-E™のシンバルは革新的です。

- 実際のジルジャンシンバルと同じサイズ・形状
- シンバルならではの揺れ、しなりをそのまま再現
- E-VAULT音源による、超高解像度なサウンドデータ
なかでも驚きなのが、ハイハットのオープン〜クローズの細かい表現が、これまでにないほど自然に再現されてリアルに追従。まるでアコースティックハイハットを演奏しているかのような応答性です。
ジルジャン音源で統一された世界観
音源モジュールには、ジルジャン独自の「E-VAULT」が搭載されています。
これは、実際のジルジャンシンバルや色々なメーカーのドラムキットを膨大なレイヤーとマイクアングルで録音・構築したサウンドバンク。

すべての音源がZildjianブランドの思想に基づいており、統一感のあるプロフェッショナルな音作りが可能です。
セット全体の仕上がりも非常に高品質
ドラムパッドはメッシュタイプで叩き心地も自然。
本物のドラムセットとほぼ同じセッティングが可能、スタジオや自宅のどちらでも使えるサイズ感です。
少し気になる点:シンバルの「生音」
ネガティブポイントを挙げるとすれば、シンバルパッドの打音(生音)がやや大きめという点でしょう。
というのも、ジルジャンのリアルサイズ・リアル形状の電子シンバルは、その構造ゆえに、従来のゴムパッドよりも金属の打撃音が響きやすく、“カツン”という生音が出やすい傾向があります。
ただジルジャン社はL80 Low Volume Cymbal という実際のシンバルの音より80%音量をカットしたシンバルを発売しヒット商品を生み出していますので安心です!!

とはいえ集合住宅や夜間練習では防音対策を工夫した方がよい場面もあるかもしれません。
ただしこれは「リアルさ」とのトレードオフとも言える部分であり、音源のクオリティとシンバルの打感の良さを優先した結果とも言えるでしょう。
あと、、なんと言って価格が他の電子ドラムより高い。。ですがそれを超えるスペック、サウンド、表現力を兼ね備えていることは確かです!!
まとめ:これは“シンバル命”のドラマーにこそ叩いてほしい電子ドラム
ALCHEM-E™は、これまでの電子ドラムにはなかった哲学と技術で作られています。
特に、「電子ドラムのシンバルにいつもガッカリしていた」「ハイハットの表現力が足りないと感じていた」ドラマーには、ぜひ一度体験していただきたいモデルです。
Zildjianが400年以上かけて築いてきた“シンバルの魂”が、ついに電子ドラムというフィールドに宿りました。
これは、電子ドラムというより“Zildjianの新しい楽器”なのかもしれません。
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