今回は1990年発売の「夜明けのブレス」
シンプルでありながら盛り上げるアレンジを随所に散りばめられた楽曲!
今回はそんなチェッカーズの代表曲の一つと言っても過言ではない
「夜明けのブレス」について極私的に書いて行きたいと思います。
アルバムOOPS!発売の年に発売
作詞 藤井郁弥 作曲 鶴久政治
1990年といえばアルバムOOPS!の発売年。ちょうどその頃に発売されたシングルでありますが
OOPS!収録の「100Vのペンギン」と「夜明けのブレス」がシングル候補で進めれてた話は有名。
結局、この年にフミヤ氏がご結婚されたこともありシングルが「夜明けのブレス」になったのではないかと。。。
「君のことを 守りたい そのすべてを 守りたい」
サビのフレーズは有名!
OOPS!のアルバムコンセプトと全く真逆なサウンドアレンジがチェッカーズの音楽の幅広さを物語っていると思います!
バンドアレンジの極み
まず、イントロはピアノ始まり!
チェッカーズのシングルではなかったですね。
歌詞がストレートに伝わりやすいようにAメロは最小限の楽器でシンプルなアレンジ。
そこから大土井さんのベースフィルがあってからのクロベエのハイハット。2拍目だけ入れるという所がポイントで、2、4拍で入れてしまうとうるさくなって歌の邪魔になる。。。
ビートはシンプルな8ビート。
構成も、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏のみ。サビは全てにおいて一緒の歌詞回し!
尚之氏のソプラノSAXソロあとは怒涛のサビ回し!(ソプラノサックスの雰囲気。素晴らしいのは言うまで間ない!)
2拍3連のキメのあとからもう一度サビに行って、その次でオチサビ!ここで一度静かなサビになりもう一度サビに入る!
そしてそのサビ入り前の尚之氏のソプラノサックスがいい味を出しています!
この後もサビ回しなのですが、エンディング(フェイドアウト)に向けて盛り上がりを出して行きます!
ラストサビ回しクロベエの怒涛のドラミング!
この夜明けのブレス。オチサビ後からドラム。。クロベエがドーン!と出てきます。
オチサビ最後のフィル。タメを使ったフレーズからもう一度バンドイン!
このタメフレーズ!スネアを中心に千切るようなスタッカートフレーズ。
クロベエの特徴として(個人的解析ですが。。)
バラードでのフィルも音符が短め。曲調はゆったりと流れているのですが、クロベエの音符の歌い方がやや短めで取られていたのかな?と思うくらい。
それがクロベエの良さでもありチェッカーズGROOVEを支えていたと思います!
そしてフェイドアウトに向けてフィルインがどんどん増えてくる!
スタジオレコーディングバージョンはスネアのチューニングがかなり低く設定されているので、スネアの連打を叩いてもやや後ろに引っ張られる感じに聴こえてきます。ライブだと割と高めのチューニングなのでこのようには聴こえないのですが、レコーディングバージョンの特徴とも言えるのではないかと。それがまたドラムで歌っているような感じがして。。気持ちが持っていかれます!
そしてフェイドアウト寸前、音が消えるところのシンバル、スネア8分音符ユニゾン!
クロベエのドラムでここまでフレーズが押し寄せてくるのは夜明けのブレスが一番ではないかなと。
このレコーディング時の映像があればぜひ観てみたいと!思ってしまうくらいです。
最後に
今回は「夜明けのブレス」について書いてみました。
シンプルな構成の中に盛り上がりを見せる手法!
最後のサビ回しを盛り上げてくるのですが、歌は淡々と進行している中でのバンドの盛り上げ方。
全員がドーン!とこないでクールにやりつつ、クロベエが怒涛のドラミング!
今聴き返しても、チェッカーズの凄さが感じられる。。。
すごいバンドです。。
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